フロントを含めた総合力
今月の月刊footballistaが面白そうだったので久しぶりに購入
見出しは
「総力戦」となった現代サッカー
昨年23歳でJFL所属の奈良クラブのGMに就任した林舞輝さんと記者さんの対談記事が冒頭にあります
林さんはイギリスやポルトガルの大学でスポーツ経営を学び、ヨーロッパのチームの育成年代のコーチもしていたそうです
内容としては
今の時代、監督や選手の力だけでなく
フロントを含めた総合的なチーム力が
勝敗を決める
フロントがクラブの「ゲームモデル」をつくり、それに合わせて監督や選手を連れてくる
試合について監督と選手に全て丸投げではいけない
極端にいえばフロントのゲームモデル・チーム作りの意思決定が試合においての選手のプレーの意思決定に繋がっていなければいけない
ということかな
分かりやすい例だとバルセロナです
ヨハン・クライフがクラブに植え付けた
「ゲームモデル」を脈々と引き継ぎ
カンテラではトップチームと同じ「ゲームモデル」を使い、バルサDNAを持った選手を育て、選手を外から獲得する場合でもバルサの「ゲームモデル」に合った選手を獲得することで、世界最高のチームとなっています
ペップ・バルサでひとつの最高到達点に達したわけですが、グアルディオラ退任以降バルサらしさはなくなりつつあります…
だからこそ今後バルサのフロントがどのような意思決定をするのかが重要になってくるわけです
アルビにも当てはまります
反町監督から柳下監督までアグレッシブさがアルビのチームカラーでした
しかし柳下監督の後任となった吉田監督はショートパスを中心とする新しいアルビを作ろうとしますが失敗
翌シーズンは三浦監督が就任し、カウンター狙い?のチームづくりも失敗しJ2降格となり、
昨年、鈴木監督が黄金期ジュビロのサッカーをアルビに植え付けようとしますが
またまた失敗
連れてくる監督に一貫性がなかったですね
就任した監督の戦術=アルビのサッカー
になっていました
そうではなく、フロント主導で監督・選手が一体となって全員がクラブのゲームモデルを共有していなければ強いチームはつくれませんよ
って話です
まさに是永新社長がやろうとしていることなんじゃないかなと思いました
「アルビのサッカーはこうだよね」
ということをクラブ内外に発信し
育成メゾット部門をつくり
アルビのサッカーに必要な選手を育て
また、既存選手や他チーム選手、監督に
アルビのサッカーに共感してもらって
アルビでプレー、指揮することを選んでもらう
アルビを選んでくれる選手が多くなれば、
フロントはクラブのゲームモデルに基づいた選手の獲得やチーム作りもしやすくなり
更なるチーム強化につながる
まぁ実際はそんな単純にはいかないんでしょうけど
“言うは易し行うは難し”
しかし資金力に乏しい地方クラブこそ
取り組んでいかないといけない
今年のアルビのJ2での結果は別として
クラブが変わる節目の年であることを期待します!